神戸の年末で、すっかり恒例となった " 杉盛 " が、27日、生田神社(神戸市中央区)で飾り付けられた。
杉盛は門松の代わりで、参拝される方が1年間、健康で幸せに過ごせますようにと、歳神様をお迎えするための正月飾り。
生田神社正面楼門前に設置され、高さ約2.5m、直径約1.5m、杉の枝を約2,000本使用し、頂きにススキの穂で厄塚を組み、2020年は閏年にあたるため、13本の注連縄を張ります(例年は12本)。閏年に13本となるのは、旧暦(太陽太陰暦)の場合、閏月が加わって1年が13か月となっていたことの名残である。
頂のススキの疫塚は、厄を封じ込めるもの。
1月15日まで飾られる。
なお通常の飾り付けは松を使う場合が多いが、生田神社はなぜ松を使用するのだろうか。
昔、生田神社は現在の新神戸駅付近の砂山に鎮座していた。砂山には当時、青松が鬱蒼として繁茂していたが、ある時、洪水がおこり、松の木が倒れて社殿を壊してしまって流失してしまったことから、松を嫌って杉で奉製されるようになったものである。