鹿の角きり 奈良公園・春日大社境内 鹿苑 角きり場
10月初旬
角きりの歴史
「鹿の角きり」は、発情期を迎えた雄鹿の角によって町民が危害を意図せず受けたり、鹿が互いに突き合って死傷することを防ぐために、江戸時代前期の寛文12年(1672)当時、鹿の管理者であった興福寺が奈良町奉行の要請を受けて始めたと伝えられています。
当時の角きりは、町の所々で行われ、店先や人家の格子の中、屋根の上などから見物していたようです。
明治時代の中頃には、春日大社の参道の所々で角きりが行われていました。
昭和4年(1929)より現在の角きり場を設け、現在の姿となりました。明治・昭和の戦乱期の一時中断を除き、現在まで継承されている古都奈良ではの勇壮な伝統行事です。
角きり行事とは
勢子たちが「赤旗」を持ち、角きり場内に立派な角を持つ雄鹿を追い込みます。「十字」を持った勢子が鹿の角に縄をかけます。鹿はゴザの上に寝かされて、神官役が興奮した鹿の口に水差しで水を含ませて気を鎮めた後で、ノコギリで角を切り落とします。
鹿は神様のお使いの「神鹿」とされてきたことから、神官役が角を切り、神前に供えます。
一般財団法人 奈良の鹿愛護会 ℡:0742-22-2388
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